The Serendipitous Meeting of a Celebrated Tea Bowl 名茶碗との稀有な出会い
Chawan by the 3rd Sakashinbei from The Sakakoraizaemon Kiln, The Head Family of Hagi ware 萩焼の宗家・坂高麗左衛門窯 三代坂新兵衛の茶碗のはなし
The phrase "Ichigo Ichie" (One time, one meeting) is often heard in living in Japan, and if not paid attention to, it gently caresses the ear and flows away.
But, I've come to feel I’m beginning to grasp the essence of it, as if I’m touching it, and starting to realise that this might indeed be its true meaning.
This, I believe, is surely one of the few bonuses of maturing.
During my visit to Japan last month, I found myself with a tea bowl that I could never have imagined would come into my possession, and now, it’s sitting on a table in my London home.
This Chawan/tea bowl is a work of the third-generation SAKASHINBEI, of the SAKAKORAIZAEMON Kiln, The Head Family of Hagi ware, dating back to the Edo period (1603-1868).
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Hagi ware began in Keicho 9 (1604), under the orders of the first lord of the Hagi domain, Mouri Terumoto. It started with the opening of a kiln by Korean potter brothers Yi Chak-kwang and Yi Kyong.
Yi Kyong, the younger brother, received the name Sakakoraizaemon in Kanei 2 (1625) from the then domain lord. The family has been protecting the kiln as the head family for over 400 years.
Thus, this tea bowl, crafted by the third-generation Sakashinbei, is a work from the main lineage of the Hagi ware kilns, and it also is a historical piece from the Edo period.
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As tea practitioners say, "First Raku, Second Hagi and Third Karatsu," indicating the high importance of Hagi ware in the tea ceremony in Japan.
Having obtained this bowl is to experience a unique intersection of temporal and human paths, as though a certain reaction occurred in the fabric of space and time, steering this tea bowl into my life.
In Chawan, indeed, such energy is embodied.
Love to continue to explore the world of Chanoyu and Chawan with you all !
【Ichi-go ichi-e】
“One time, one meeting" is a Japanese four-character idiom that describes a cultural concept of treasuring the unrepeatable nature of a moment. The term has been roughly translated as "for this time only", and "once in a lifetime". The term reminds people to cherish any gathering that they may take part in, citing the fact that any moment in life cannot be repeated; even when the same group of people get together in the same place again, a particular gathering will never be replicated, and thus each moment is always a once-in-a-lifetime experience. The concept is most commonly associated with Japanese tea ceremonies, especially tea masters Sen no Rikyu and Ii Naosuke.(from Wikipedia)
「一期一会」という言葉は、耳にすることも多いため、気に留めなければ、心地よく頬を撫でて、そのままスッと流れていってしまう。
でも、その意味が、もしかするとこれか!と、まるで触れるかのように感じることができるようになってきたのは、やはり、 私が “大人” に近づいたからでしょうか(笑)
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先月、私は、自分の手元に巡ってくるとは到底想像だにできないような、そんな茶碗を手にし、そして今、ロンドンの自宅の卓上に置くに至っている。
その茶碗とは、三代 坂新兵衛、萩焼の宗家である、坂高麗左衛門窯の三代目の手によるもの。
年代は江戸期。
萩焼は、慶長9年(1604年)、萩藩初代藩主・毛利輝元の命により、朝鮮陶工の「李勺光(山村家)」「李敬(坂家)」兄弟が開窯したことが始まりとされている。
弟であった李敬は、寛永2年(1625年)、当時の藩主より坂高麗左衛門の名を受けて、その後、400年以上に渡り、家元として窯を守っている。
つまり、この三代坂新兵衛作とは、萩焼の本家窯元、名跡であり、しかも江戸期という時代の茶碗である。
茶人が抹茶茶碗を評する際に、「一楽、二萩、三唐津」と呼ぶように、萩が非常に重要な位置にあることは、茶道を嗜む方なら、ご存知だと思う。
この茶碗が巡ってきた事、それ自体が、まさに、時と人が行き交う時空の流れの中で、交錯した一瞬に、何かが反応し、導かれ、巡り得た結果だと、そう思うしかない。
茶碗には、そのような力が、確かに宿る。
まるでジブリの映画か、それとも、漫画へうげものの世界か(!)
宇宙の渦に溶け込むは、茶碗の世界。
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手に取り・眺め飽きないような 本当に素晴らしいお茶碗ですね。萩焼の歴史も興味深くて。まさに運命的な巡り合わせですね!
Hola , Fascinante Relato. Un Saludo.